炭酸ナトリウムの除菌力

ネコカリシウィルス不活化効果

 
国立医薬品食品衛生研究所からレポートされている、人ノロウィルス代替ネコカリシウィルス不活化効果データから、次亜塩素酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの試験結果のみを抜粋したのが下表です。
 
清浄環境(0.05%アルブミン存在下)の場合、次亜塩素酸ナトリウムは5000ppmでも1000ppmでも不活化効果が見られ、炭酸ナトリウムもまた、十分な不活化効果が認められました。
しかし、汚染環境(5%アルブミン存在下)になると、次亜塩素酸ナトリウム1000ppmでは効果は見られず、炭酸ナトリウムの方が不活化効果が高いことがわかります。
 
これが意味するのは、汚染環境下で次亜塩素酸ナトリウムは5000ppmまで濃度を濃くしなければ、十分な不活化効果は得られていないということ…。
 
有機物(汚染)が存在する対象物に、「次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm)だけで除菌完了」としないでほしい理由はここにあります。